美人骨 後編 どこぞの皇室っぽい

出自の怪しい出来の悪い悪意を持った弟が、正統な跡取りで出来の良い兄に嫉妬丸出して悪意をぶつける展開に、最近のどこぞの皇室で見られる話じゃないか?と思ってしまいました。

弟は先代の後妻の息子だが、どうも先代の弟の種らしい。正統な跡取りの兄が学者で研究者なのを良い事に跡取りになろうと色々と事業を展開してるが、やばいのに手を出して資金繰りが難しく、跡取りの目がなくなった今、兄と兄嫁の命を狙っている。兄夫婦が死ねば自分が跡取りになれると目論んでいる。

弟の嫁も兄狙いが叶わず、仕方なしに弟の嫁になってるクズ女。悪口叩かれて妊婦を池に突き落としたりしてもうやむやに許されてたり。

この弟夫婦は一族の跡取り目当て、金目当てで好きでもないのに結婚したが、それぞれ好きな相手は他にいるので、別れる事に。

この不潔極まりない弟夫婦に比べて、主人公達兄夫婦は本当に清らかさん。

一族の犠牲になったとも言える義母もそこを見抜いて、時宜に悪意を持つ者も多く悪人だらけの一族に敢えて入り込むのは賛成出来ないと。

普通のちゃんとした立派な家庭で両親も家族も友人も仕事仲間も良い立派な人達に恵まれているのに、こんな一族に入らなくても良いのでは?と。

 

義母は時宜が気に入らなくて反対してたのではなかったのですね。

 

自分の息子の悪っぷりも分かっていそうです。

 

でも、もう代替りするので、家風も変えていけば良い話。結局、周生辰と時宜がこれから変えれば良いだけ。

だから従兄弟の小仁が一族の長老達から大兄の嫁はどこの一族かと聞かれた時、皆が知らない関係ない外の人だよと。ああ、これで変わっていくなと長老達も新しい風を皆も期待している様子だった。

義母は一族のために自分の人生が犠牲になったのを恨んでいたから、嫁にはそうさせたくなかったのだろうけど、何も同じように犠牲を払う必要はない事に気づいていなかったようだ。

 

古い家のしきたりも大事なところもあるけど、代々でつもり重なった悪弊は取り除くべき。

 

中でいると気づかないものです。名家に相応しい格式と人格も兼ね備えた時宜を見て、一族だからと出来の悪さを目溢しされて悪さも許されて来た人達のコンプレックスを刺激してしまったようです。

非の打ち所がない嫁に色々と劣る姑や弟嫁が嫉妬心を爆発させて嫌がらせをしまくる話、どこかで聞いたような。

 

これで、時宜が女の子しか産めなかったりしたら、跡取りの資格なしとかで一族から排斥されたりするかも。

 

義母に夫のどこが好きかと聞かれて、可愛いところと答えた時宜。

周生辰の純粋培養王子様っぷりが可愛くて、時宜は彼の言葉や仕草、行動を可愛いなといつも愛でているのが言葉で語られて、やっぱりそうだったんだとにんまりしました。

見てる側も奥手すぎる彼を少しづつ手なづけて距離を縮めていくのを一緒に楽しんでました。

前世では何も出来なかったから、二人には今世ではあれもこれも一杯やって欲しい。

色々な幸せな体験を二人でやって欲しいと願っています。

なんだかドラマでこう言うカップルを応援するのは初めてで、面白いと思いました。

策略ロマンスはテンポの速い明蘭

色々なSNSで評価が高く人気の策略ロマンスをUNEXTで観ています。

女主と男主があまり馴染みがない俳優さん達ですが、慣れてくると個性的で好きになってきます。

男主のシュージェンシーは独狐迦羅の宇文護の俳優さん。人形のような顔立ちですよね。

とにかく展開が早くて先が読めない上に、次から次へと事件が起き、主人公の秋嫣が自分らしく生きていく為に必死で策略を巡らすのも必然性があって良いし、納得がいく。

明蘭と似ていると思った点は設定やあらすじが

三角関係の恋愛模様と、庶子で生まれた故の生きづらさやガチガチの男尊女卑社会での結婚模様やお屋敷物の話である事からです。

 

それぞれの登場人物達の想いが、切なく絡み合っててグッと涙腺を絞ります。

片思いが恋愛の醍醐味と言えますが、男主1、男主2共に、友達同士なのも悩ましく罪悪感が伴います。

姉妹間の嫉妬心や、母娘の感情の拗らせ方や愛情も、時代を問わない心の問題なので、ドラマを見ていて共感することも多いです。

ただのミステリーものでもなく、ラブロマンスものでもないドラマで、家族愛もきめ細やかに描かれているので、感動を呼ぶ作品になっていると思います。

筋だけ追っていると取り止めもなく次々と事件が起こってあるように見えますが、最初から伏線が貼られていて、きちんと回収されていくので、本当に良く出来た脚本だなあと思いました。

最後の最後までおお!っと驚くのだけど、不自然では無く納得できるので、まだ見てない方、とにかく最後まで見て下さい。

 

 

美人骨 後編 一生一世 

鬱すぎる前編見終わって、きっと後編はハッピーエンドに違いないと思い視聴しています。

前半に続き、スローペースで話は展開していきますが、主人公達が白鹿とアレン・レンだから見ていられます。本当に美男美女。

今や、数ある中華ドラマの中でゆったりと流れるこの時間が癒しの時間ともなっています。

中国の名家のお屋敷の佇まいやインテリアに見惚れたり、白鹿演ずる時宜の着るドレスや普段着もとても素敵。現代物でもとても美しくスタイルの良さも上品系。

アレン・レン演じる周正辰の髪型がちょっともっさりしてて額を出した方が素敵と思うなのだけど、その野暮ったさが浮世離れした名家の跡取りらしいので良しとしてます。

普段から上質の服しか着た事がない感じも良く出てて、前世の皇子様らしい品の良さ。

 

時宜はどうやら少し前世の記憶がありそうで、悲恋のまま成就しなかった縁を再び結び成就させようと頑張っています。

超奥手の彼をゆっくり時間をかけて慣れさせるところから関係を深めるのは、高貴な猫を相手にしてあるかの様。

時宜も前世の記憶がちょっとあるせいか、豪華なプレゼントや衣装や高級品や格式高い家屋敷などの周正辰の身の回りや環境や育ちに、さほど驚きもせず馴染んでいます。

普通の庶民ならついていけないレベルの差に気後れしたりしますよね。

時宜の父は経済学者で母は体育教師らしいから、そこそこの中流と言えます。

でも自分の声優としてのキャリアで、上海にマンション持ってるから成功組ではあります。

しかし、周正辰の家とは桁違いですから、前世は皇太子妃候補だったり皇后候補だったお姫様だった記憶があるからこそ、ゴージャスな環境に当たり前の様に馴染んでいると思います。

周正辰が時宜に送るドレスや衣装の数々にも、普通だったらシンデレラ気分でもっと大喜びですよね。

当然の様に受け取ってるのが、前世の記憶持ちを表してるようです。

 

さて、私のもう一人のお気に入りは周正辰の友達の梅行。

この人、こうぎょうきで山猫王子だった人ですね。すごく魅力的で、この人と結婚したら何の問題も無く幸せになれそう。

 

訳がわからないのが、弟の文川とその妻の佟佳人。

弟は兄に対する嫉妬心と劣等感から悪意を持ってるのだろうけど、元婚約者で弟と結婚した佟佳人はいったい何で野放しになってるの?

妊婦突き落としたんでしょう?殺人未遂でしょう?

みんな知ってるのに、しゃあしゃあとよく食事の場や集まりに顔出せるよね?

しかも、周正辰に未練がましくまとわりついてるし。

何なの?この女!

 

まあ、そう言う対比があって主人公二人の清純さが引き立つんだけど。

 

義理の母も常識無いわよね。

嫁として認めないとか、気に食わなくても、式上げる前なら、赤の他人なのだから、それなりの礼儀が必要じゃ無いの?本当に失礼な人だよね。

それに義母推しは佟佳人だったなんて、見る目なさすぎじゃ無いか?

いくら家が金持ちでも、結婚において大事なのは家の品格だよ。時宜の家も品格はあると思うし、大学教授同士で釣り合ってると思うけど、佟佳人に品格があるとは言えないよね。好きでも無いのに弟と結婚して兄を追いかけてるなんて、悪口叩かれて当然だと思います。

 

その点、美人でちゃんとした文人の家で自分も賞を取ったりするキャリアのある声優の時宜の方がずっと格が上だと思います。

何より周正辰が初めて心惹かれて好きになった人だし。

 

この大の大人なんだけど、初々しいラブロマンスを丁寧に積み重ねていく展開が心洗われる様で

本当に好きです。

 

このドラマも夫と一緒に観てますが、

「童貞だから、仕方ないか。」

「行け!女の方から押し倒さないと埒があかんぞ!」

「あ〜〜!行かんのか、行けんのか?

あかんやっちゃな!」

などと品のない言葉が飛び交ってはおりますが、

夫も結構楽しんでいる様です。

 

今のところ、結婚してるのに二人はキス止まりですが、

一体、成就する事はあるのか?

それはいつなのか?

を毎回の楽しみにしております。

星漢燦爛 wowowアジアドラマ部門 1位 おめでとう

星漢燦爛がハッピーエンドで私のアジアドラマの一年を締めくくったので、

幸せな気分で年越し出来そうです。

 

wowowのアジアドラマ部門で一位を獲得したそうですね。

エンタメでは確かに一番毎週楽しめました。

 

SFファンとしては「三体」を一位に押したいですけど、エンタメとしてはかなり重厚で硬質だったので楽しいテレビドラマでは無かったと思います。

テレビドラマというより、長編映画の何部作分でした。素晴らしい最高傑作作品だったので、是非wowow以外でも配信される事を期待しています。

 

さて、星漢燦爛に戻りますが

人生を共に歩む主人公達となり、再び結ばれる事になりました。

 

共に並んで歩む事は、夫婦になっても多くの夫婦が難しい男と女の永遠の課題です。

 

私は女なので、妻側の気持ちとなりますが、

言葉通りに夫婦で街中を歩くという事ですら、ちゃんと歩調を合わせて歩ける夫が少ないです。

女性は歩幅が狭くヒールも有る靴だと、男性の歩幅に合わせるのが大変です。

結婚して、お互いに慣れてくると相手に合わせるより自分のペースで歩く様になります。

手を繋いでいると夫もゆっくり歩くけど、そうで無いとどんどん先に歩いて角で歩くのが遅い妻をイライラしながら待っているのもよく有る事。

幼児連れの時は母親が子供の手を引くと、もっと遅くなり、父親が先に行ってしまい、はぐれそうになる。

私の夫もせっかちなタイプだったし、元々歩くのがとても早い人だったので、先に行かれると、ついて行かない様にして、その場でじっと待つ事にしたり、子供の手を私ではなく夫に繋がせたりしました。

 

多くの妻がそう言う不満を覚えた事があると思います。何故なら、女同士の夫に対する不満話で必ず出る話だから。

中には、ついて行くのが嫌になりデートで出かけたのだけど、先に行かれてはぐれたからそのまま1人で家に帰った人もいました。

前にも言ったと思うけど、

 

いつまでも女が後をついてくると思うなよ‼️

 

なぜ、いつもいつも女の方が男に合わせて後をついて行かないといけないのか?

 

一旦、疑問に思ったら、もう、いいや、ついて行くのはやめる!

 

と気持ちが離れた瞬間、、心の距離は置いて行かれたその距離と同じになり、それが続くと、縁を切るところまで進んでいくのです。

 

からしたら、

え?

何で?

女が後をついてくるのは当然なんじゃ無いか?

と気にもしなかった事なので、不機嫌になった妻の方が悪いとしか思えないのです。

 

星漢燦爛でも、少商が何度も子晟に共に並んで歩きたいと告げているにもかかわらず、勝手に決めて少商を置き去りにし続けたせいで、ついに少商からも縁を切られる事になり5年間ずっと後悔し続ける事になります。

 

アジア文化圏の男はレディファーストが出来ない人が極めて多いのは、本当に遺憾です。

 

最終回という事で、生存者オールスター出演で、うまく治りました。

 

少商ファンクラブの男三人、それぞれの生き方、愛し方もちゃんと比較出来る脚本になっていて上手い終わり方でした。

 

やはり私の一押しは袁慎だなぁ。

少商は将軍の娘だから、命懸けの戦闘とかあっても肝がすわっているけど、普通の女は無理よね。

袁慎の言う様に、情の深さで負けたのかもしれないけど、袁慎も十分に情は深いと思います。

 

不疑は恋愛において初恋らしく素直な所とあまりにも不器用なところが、女心を掴んだと思います。

少商の為に命懸け過ぎるから、腹を立てていてももう無視できないし、許しちゃう。

こう言う自分の為にちょっとお馬鹿になる所が可愛く思えるのよね。

 

完璧スーパーヒーローの光武帝こと文帝ですけど、最後に不疑と少商が、鏵州で自分が出席出来ない所で成婚すると聞いて拗ねまくって、越妃に閉め出されるシーンがありました。

光武帝がよく門限を破って城下町で部下と飲み会するので、皇宮の門番が怒って閉め出したエピソードを使ってて、よかったです。

朕ですけど?皇帝ですよ〜と呼ばわっても、分かっていながら、門限破るなんて皇帝であるもんかと入れてくれなかった話。

本当にスーパーヒーローなのに可愛い男です。

 

少商の家族も皆、可愛い良い人達ばかり。

天涯孤独だった不疑に温かい家族が出来た事が一番な幸せでした。

 

彼らのその後をスピンオフかなんかで見てみたいなと思いました。

 

チャオ・ルースー、ウー・レイ、素晴らしいドラマを有難う!

二人の演技に拍手喝采です。

 

UNEXT辺りでの配信も待ってます。

 

 

 

マリアージュ・ブラン 完走しました

あゝ面白かった!

シュー・カイとヤン・ミーの魅力が十分に発揮されてて、演技も上手いんだけど、元々の本人達の性格もそうなんじやないかな?と思わせるほど、自然な人物描写で、セリフや行動も納得のいく作品に出来上がっていた。

 

このドラマ、夫と一緒に視聴していたのだけど、夫の感想も回を追うごとにそれぞれの登場人物達に肩入れしてて、夫婦で見ていて

ああ、それ言うたらあかん!

それは無いな

とか、

行けー!とか喋りながら視聴。

見終わった後は、次回の予想をし合って、ああだこうだと話して楽しかった。

中国には広州と桂林へ観光旅行で行ったっきりなので、あまり知識は無いのだが、次には是非、上海に行きたいと思った。

 

上海が舞台なこのドラマ、人口も東京より1000万人多い国際都市で、見ている限り、その他の共産国らしい地方都市とは全く違ってて、まるで資本主義の国の様。

 

前に中国に旅行に行った時のツアコンの方が、広州のマンションを買ったのが自慢で、稼ぐたびに内装やらインテリアやらにお金をかけていると聞いた。

土地は国家の物で、私有が認められていないので上物に金をかけるそう。

中国人が海外の土地を買い漁るのも、海外なら土地が持てるから。

JALパックのツアーなので、アジアは基本個人旅行扱いでお金持ち相手のガイドさんだったから

結構稼いでいる人。

子供の教育と住宅にお金をかけるのが、現代の中国人らしい。一人っ子政策だったからとても教育熱心。

優秀な子供に対する親の期待は物凄いものがある。

ドラマでの親達の子供の結婚相手への高望みもわからんでも無い。

一度文革とか経験してるから、中国の名家や知識人の多くが海外流出してしまって、中国の家柄云々は日本の感覚から言うと

成金が家柄を威張ってて、恥ずかしい。

 

 

日本だと名家ほど、お金云々は言わない。

江戸時代や、それ以前からの名家であるかどうか。育ちの良さ。

血筋に犯罪者、精神異常者、遺伝子病者はいないか。

本人が優秀で、健康であるか。

誠実であるかどうか。

などなどを気にする。

 

お金は社会変動で無くすこともあるけど、本人が優秀で健康であれば、いくらでも挽回出来るから。

 

陽華や秦施の様に失敗して全てを無くした様でも、優秀で健康であれば、また稼ぎ出すことができる。

 

しかし、成金の親の力で得た地位は脆い。呉菲が親の金で物を言わす都度、婚約者は逃げていく。

最後は反省して一からやり直す姿を見せて救いがあった。

 

完璧に見えても其々が欠点を抱えて、それに向き合う事で乗り越えて行く様が丁寧に描かれていてとても良いドラマだった。

 

弁護士事務所や其々の企業のあり様も昭和の頃のイケイケドンドンの日本を見る様で、企業倫理も数十年前の感覚。

中国企業の何でもありな国際的な信用もあったもんじゃ無い詐欺まがいなやり方で酷い目に遭った日本企業も多かった。

日本の企業のノウハウを提携で得て、盗むと用済みなので、法律変えて法外な税金かけたりして日本企業を追い出す。国家ぐるみでそれをやるから、本当に信用ならない。

 

陽華が、これからの投資で何が一番重要か問われて、良心と答えたのも、中国の今の問題点をよく表している。

秦施の弁護士としての職業理念も正義だった。

 

衣食足りて礼節を知る。

 

中国も経済発展を遂げて、やっと、礼節を思い出した様だ。

 

中国ドラマの半分は古装の時代劇という。

無くしてしまった伝統や文化を取り戻したいと願う現代の中国人の意識の現れなのかも。

 

 

色々と中国の現代劇のドラマも見たが、現代劇では今まで見た中で一番良かったと思う。

 

主役のヤン・ミーとシュー・カイの豪華ビジュアルだけで見始めたドラマだったけど、全てにおいて大変クオリティの高い上質なラブコメディで、大満足だった。

 

最後に言わせてもらうと、

シュー・カイ、最高に可愛かった!

毎日が癒しだった。

ヤン・ミー、女性からの人気が高いのもよく分かった。変なファッションも力技で着こなしていて流石だった。ヤン・ミーを見た後はどんな美女も二番手三番手に見えるので、演技力もあると思う。お見事でした。

 

星漢燦爛53話54話 袁慎って袁紹のご先祖様?

恋情を諦めるのでも、ルオ・ジートンと袁慎の終わらせ方の差は天地程の差がある。

ルオのそれは最悪などこまでも自分勝手な恋でしか無かった。

私、この回を観ていて、何度も

「お前は何の関係も無いし!」

と、画面に向かって言いました。

その他大勢のファンでしか無い分際で、主役に無理矢理絡むなよと思いましたよ。

時々、自分の人生に希望を無くして自殺する道連れに憧れのスターを殺すストーカーがいますが、

まさにそのタイプでしたね。

 

それに比べて、袁公子のそれはなんと素晴らしい失恋の昇華であることか!

流石に学識も右に並ぶものがない、名門の貴公子であることよ!

ところで、この少商に別れを告げた時、

いずれ、私は出世して三公にもなり、子孫も繁栄して三公をいっぱい輩出するだろうと言う言葉がありましたが、そこで、私、ピン!と来ましたよ!

 

みんな大好き❤三国志の最初の方で、漢王朝が滅びかけて内乱状態になった時、

一番勢力があったのは、袁紹でした。

袁一族は漢王朝の名門貴族で三公を何代にも渡って輩出した大貴族です。

袁紹の元には曹操劉備などが身を寄せ、本家の袁術には孫権が配下にいました。

まあ、色々あって、曹操との戦いに敗れて、その後、亡くなるわけだけど。

漢王朝の最後まで、名門貴族とはこうあるべきと貴公子達や文人が慕い身を寄せて集まったと言われています。

見た目も高雅で立派だったらしい。

三国志の初めの方で、皇后に何皇后という人がいて早々と殺されてしまうんだけど、何一族も名門で袁一族と共になんとか漢王朝を守ろうと頑張ったのを思い出しました。

何という家名、見覚えありますよね。アーヤオと結婚した何将軍の生き残りの娘で、少商とアーヤオの結婚が無しになった原因の人です。幼い弟に何家を再興させるために、元のが婚約者で陛下から成婚の詔が発せられたあの人です。

 

そして、54話で久々に出て来ました!

 

怪しい陰謀の罠に少商と一緒に嵌められた様なのに、産気づいて大変な事になったところで、来週へ続くとなりました。

 

漢王朝の末期まで、袁一族と何一族が手を取り合って王朝を支えていった様です。

歴史的事実があるので、死にはしないだろうと、安心はしていますが、ドラマの最後で、袁家の家人が襲われて死体が発見されたりで、袁公子の安否も何か嫌な予感がする。

最終回に向けてオールキャストの出演者となるのか?

主人公達の周りに皆、生き残っている人達が集まっているので、どうなるのか最後まで気が抜けない展開となりました。

 

それにしても、少商も不疑も雑魚キャラにまで、絡まれ恨まれ過ぎる。

二人とも、興味のない人達には目もくれないでズバッと切り捨てるタイプだからか。

愛想良くして誤解させるのも良くないけど、もっと断り方も上手くないとね。

容姿が良いとよく告白されるけど、どんな断り方がベストなのか、現在でも中々難しい問題です。

私は全くモテず、娘時代に告白された事が無かったので、そこら辺が分からないまま結婚しました。

時代もあって仲人立てていきなり結婚を申し込んで来る人ばかりで、恋愛に疎い方です。

娘達はそこそこ年頃になると多方面から告白される事も多く、聞いてみると断る時は

「ありがとう😊」と言うだけで、何の言質も与えないで態度で芽はないよと示すそう。

さらに付き合って欲しいと言われると、出来ないと断る。

相手を傷つけないで断る方法の正解はどういうのが正解なのでしょうか?

 

わたしの頃は見合い結婚が殆どで、恋愛結婚なんて不良がする事だったけど、現代では恋愛結婚が殆ど。そう言う意味では現在の方が、恋愛巧者揃いな気がする。

 

王朝時代の結婚は個人の意思など殆ど顧みられないので、皆、不器用すぎる恋愛ばかり。

駄目な人にもそれなりの救いがあって欲しいと願います。

 

制約の多い中だからこそ、皆、恋愛に憧れるのでしょう。

それぞれの行く末を出来ればハッピーエンドで見届けたいです。

星漢燦爛の少商と元漪の母娘関係

母親と娘は同調率が、双子の様に遺伝子レベルで繋がりが深い。それは母親と息子の比ではない。

しかし、星漢燦爛の少商はその母と生まれてすぐ引き離され15年も放置された子供である。

 

前回で生みの母より育ての母をとった少商に

母は自分が悪かったと、皇后が自主的に蟄居している冷宮へ行くなと叫ぶ。

 

色々な要因もあるけど、このママの間違いの根っこには娘への無意識な甘えがあると思います。

自分にそっくりな性格だけに、ついつい自分の分身のように感じてしまう。娘の考えも誰よりも分かるので、自分に厳しいママは分身である娘にも厳しくなってしまうのだろう。

 

愛しているのは当然の自分の気持ちで、言うまでもないし、態度に表すまでもない。

分身の如く愛しているし、大事なのだ。

だから、少商の大事な場面場面で誰よりも少商の最善を考え行動し守っています。

アーヤオと婚約の時も、破談の時もそう。

凛不疑との成婚へのそれぞれの段階でも、そう。

常に娘の先々の幸せだけを考えて娘や周りがどう思うとも関係なく行動する。

娘が、本当に嫌なら全てを投げ捨てても守るから結婚しなくても良いと。

敵討ちの夜も娘の意思を遂げてやるために、一家あげて戦った。

少商も母の自分への愛は色々な事件を乗り越えて分かって来た。

ただ、普通の娘が母親から当然の様に愛された時間が自分には与えられなかっただけ、と言う事も。

 

現在の日本でも両親とも働いている家庭の方が多いので、寂しい思いをしている子供は大なり小なりあると思うが、全く会えもしない親子はほとんどないと思う。

私の両親は共稼ぎで、母は小学校の教師だったので、子供の頃から学校行事に親が来てくれた事は一度も無かった。大抵、母の勤めている学校と行事など重なっているからでした。

親の顔を見るのは朝と夜の2.3時間だけと休みの日ぐらい。

足らない親子の時間を補うため、親の代わりに子守やお手伝いさんも雇い、私にはたくさんのお稽古事をさせて

それぞれ一流の先生を付けてくれました。

書道は有名な書道家の先生に。ピアノはショパン国際ピアノコンクールに出た芸大出のピアニストに。お茶やお花も地方都市では一番の先生に。

日本画院展の審査をしている日本画家の先生に。結婚して家を出るまで、習い事をさせてくれました。

お金と人脈使って、出来る限りの教師をつけてくれたと思う。

でも、教師なのに母からは学校の勉強とかは教えてもらった事がない。

わからない事があって母に聞くと、自分で調べろと本棚を指差しただけ。

本だけは山の様に家にあったが。

数えてみたが家には本棚が8つあった。しかも年末には大量に本を捨てる。本屋が御用聞きに毎月来るので、時々入れ替えるからだ。

子を替えて教えると言う言葉がある。

昔から、親の教師は良くないと言われていた事もあるから。

親子関係が悪くなる。子にとって親は甘える唯一の存在。その親から厳しくされるととても辛いから。

私はお陰で、子供時代の母の思い出はとても少ないが、私を甘やかしている優しい顔が記憶に残っています。

少商の母もまずはたっぷりと甘えさせてあげたら良かったのに。

娘に再会できた時はすでに、嫁に出さないといけない年齢になってしまってて、早く躾けなければと焦ってしまったのが、間違いだったのでしょう。そして血が繋がった娘だから、わかってもらえると過信したのが間違いでした。

 

 

少商の母も自分で躾をするのは諦め娘の教育は投げ出して、皇后様に任せることに。

皇后はと言うと、身分の高い家では子供は自分では育てず、乳母や教育係がするので

庶民の様に自ら教育するのは少商が初めてであったろう。

愛したい心と愛されたい心がお互いを母娘の様に結びつけ合う。

少商の母にとっては、本当に辛い展開でしょう。

15年前に捨てた子に今度は自分が捨てられたわけですから。

いや、これは親を捨てたのではない、自立したのです。

皇宮の門での親子の別れは娘の親離れ、母の子離れのシーンなのです。

いつかは去っていく子供ですが、母親にとっていつまで経っても、死ぬまで子供は子供。

大丈夫。娘はちゃんと帰って来ます。本当の意味で大人になったら、母の事がちゃんと理解できて、自分も母親になると親の気持ちもわかって

様々な事が許せる様になるから。

 

その点、同じ見捨てられた子供でも袁公子はちかくにいて会う事も出来るのに、彼の母は子に無関心で本当の意味で捨てられた子であり、少商よりずっと闇深いです。息子ゆえに娘ほど母親の気持ちは分かりづらいと思います。

ちょっと捻くれてはいるけど、よくぞ良い人間に育ったものです。

 

貴族社会に於いてはそう言う親子関係はよくある事なのかもしれません。

 

元々貴族ではなく成り上がりの程家だからこその、暖かい家族なのでしょう。

 

家族愛に飢えた凛不疑や袁慎が少商を似た者同士と言いながらも、闇夜を照らす一灯のように惹かれて手放せないのも分かるような気がします。

彼らにしたら、少商の母は必死で子供を守り愛してくれる母の姿、欲しかった母そのものなのでしょう。

 

5年の月日と周りの人達の思いが、冷宮で引きこもり不幸に囚われている少商を引き摺り出してくれました。

 

これから少商が母や不疑を許すことで、自分の人生も取り戻していけると良いなと思いました。