やはり男は女より遥かに弱い生き物ですね。
5年間もいつ死んでも良いかのような戦いに明け暮れる子晟。
髪も乱れ、無精髭が生えても美しい男なので見栄えしております。
ウー・レイ君、「浮浪者の格好をしていても元の造形美が隠せない俳優さん」の一人に仲間入りしました。
中国の俳優さんの中では男神と言われるチェン・クンの様な完璧な美貌、というわけでは無いですが、男の色気が出る様になりましたね。
チェン・クンはボロボロでも色気ダダ漏れで美しいので、そこを目指して欲しいです。
それはさておき、この回のグダグダと小商を失った悲しみにどっぷり浸かっているフオ不疑と名乗る様になった子晟ですが、しっかりしろ！と、
皆、周りは言いたい様です。
誰の目にもまだ愛し合っている二人。
ここへ小商には袁公子が、子晟にはストーカー女ルオが、僅かな可能性を求めて愛を請います。
袁公子は本当になんて健気なの！
私なら前も言った様にこちらを選ぶと思うのですが、
小商の心には深く子晟が刻み込まれてしまっているのです。
もう一生一人で生きていく決意をしているぐらいに。
一人で生きていける力さえあれば、女はさほど結婚願望などは無いもの。子孫繁栄を願うのは実は男の方で、女は生きる選択肢が他に無いから結婚という形を取って子供を産み育てるだけなのだ。
現代では少子化問題で、何故若者が結婚したがらないのかが問われているが、
何のことはない、女には結婚願望が無いからです。
女が一人で生きていける世の中で、女が命懸けで出産したり育児をしたいと思わせる男がどれほどいると思う？
小商も子晟の事を最初から好きだったわけでは無い。ストーカーの様に追いかけられ、命をかけて守られたりしても、血生臭い男は嫌いとまで言い、拒絶しても何度も愛を捧げてもらい、やっと受け入れたのだ。
そしてこちらも心を捧げて一心同体で生きていくつもりが、仕方なかったとは言え、復讐の為にあっさりと向こうから縁を切られたわけで、
こうなったらもう、結婚にこだわる必要も無い。
何度も小商は言います。
私は一人でも生きていける女。
もう縁は切れたが、まだ心には愛だけが残っている状態。
小商もそこの所を正直に袁公子に言っています。
それに対して、袁慎は
子晟の事を思っていても良い。待てると。
皇后の死期が近づいているので、婚約だけでもしてと口説きます。
何か口実でもなければ、結婚へ踏み切ることはできないから、それに賭けたのですね。
そして帰って来た子晟にもまだ小商の心が子晟にある事を告げるなど、なんて良い人なのだろう。
あくまでも小商の幸せだけを願っているのがわかり、泣けて来ますね。
それに比べて昔から子晟に片思いしている悪女ルオ・ジートンは夫まで殺したのですね。
なんて恐ろしい女！
典型的なストーカー女と言えます。
小商もはっきりと断りますが、子晟のこの拒絶の仕方には嫌悪感も含まれてそうです。
ルオの皇后宮へきて小商への嫉妬に塗れた当て擦りの数々には皇后も不快感をあらわにしていますね。
前の理性で子晟への恋情を抑えていた頃とは全く違う狂気すら感じます。話が通じない。
きっと辺境の北西の地で夫を殺してからタガが外れてしまったのでしょう。
やはり人間、暖かいところから寒いところに行くと気が滅入り鬱々として碌な事を考えないと言いますが、それは案外当たってるかも。
私、ミステリーものが好きでドラマもよく見ますが、同じ殺人でも、北欧のミステリーでの殺人はサイコパスがメチャ多いけど、南の方は激情に駆られてついやっちゃったみたいな話が多い。
なんかルオはやらかしそうですね。一人殺したらもう後は何人でも歯止めが効かなくなってそうです。
この星漢燦爛という話の作者はきっと女性じゃないかな？
だって女の嫌なところダメなところ悪い所の描写がとても生き生きしてる。
それに比べて、男は良い男達ばかりだよね。悪人でもそれぞれの立場や思いを寄り添って描かれているから描写が優しい。
こんな男がいたら良いのに。こんな事を言って欲しい。して欲しい。そういう作者の願望が見えます。
いかにして子晟が小商を取り戻せるかが、これからのお話になると思うので、子晟には
しっかりしろ！頑張れば愛は取り戻せるぞと言いたい。
そして、もう顔に悲哀が出てしまっている袁慎公子には視聴者からの多大の❤️を送って慰めてあげたいです。
来週はお休みらしいので、ゆっくりと録画を見直したりして、また感想も書いてみたいと思っています。
