「三国機密」が「三国志 秘密の皇帝」と言う
なんか小っ恥ずかしい副題をつけられてNHK BSで放送中ですが、長たらしいので元の三国機密でここでは呼ぶことにします。
ただの三国志では、それこそいっぱいドラマ化されているので区別がつきにくいからでもあります。
この三国機密は私は二度目の視聴です。
過去の視聴感想ではざっくり言うと
だったような記憶が。
腐女子でごめんなさい。
まあ、他の三国志でも、曹丕が司馬懿を自分のブレーンに置くことで跡取りとしての地位を得る事ができたと言うのは定説ですし、間違った見方と言うわけではないと思います。
司馬懿が最初は曹操に召し抱えられるのを嫌がって、仮病使ったりわざと脚をけがしたりして、逃げ回ったと言う話があります。
元々司馬家は趙の将軍でした。秦の始皇帝が天下統一をする前に趙を攻めるわけですが、趙の国の大将軍李牧になかなか勝てず、最後は謀略で暗殺しました。その李牧の下の将軍が司馬尚だったと。
名前からして最強の騎馬隊を有していた趙国の将軍らしいです。
その後、先祖には漢の始祖劉邦と呉の項羽の戦いで項羽に打ち取られた将軍もいます。
河内地方を治め、殷王の称号も受けた王族です。
司馬氏はこのように名門で漢の時代も尚書も多く出しています。
一方、曹操の父は宦官の養子になり出世した身分の低い出である事から、曹操の配下になるのは抵抗があったと思います。
この三国機密では、まだ若き日の司馬懿から始まります。
曹操に仕えるのは出来ないけど、漢王朝なら出仕しても家門の恥にはならないと言うところでしょうか。
三国が争った戦国時代でそこらへんの氏族の誰かの下につくと言う事は司馬家の家門からしたらありえないわけです。
日本でも地主の長男は就職するにも県の職員とかが多いのですが、県庁ならお城勤めのようなものだからと言うのがあります。
私の父も戦後、県の職員に組み込まれたのですが、祖父の許しが出たのは祖父のそう言う考えがあってのことでした。
最近、某県知事のパワハラ問題で自殺された方がいたとかで問題になっていますが、昔の考えでは
県知事ごときで県の職員にパワハラかますなんてありえない事です。
今はどうか知りませんが、昔の地方の県職員や市の職員って、地主の長男が縁故で入っているのが多く、親類筋は皆地元の有力者ばかりだったりしました。
長男を地元に留めるため、親が県庁に就職させたからです。跡を継がせるまでの人脈作りも兼ねてです。県の職員を退職したら選挙に出る人も多かったりします。
県会議員や市会議員、国会議員も皆親戚で、地元の企業も親戚なのです。
そう言う人がいっぱいいるのが県庁。
そこへ当選したからって他所から来て職員に威張り散らすなんて、そんな恐ろしい事、よくやるよね。革新系の議員はそこが分かってない。
議員なんて落選したらただの人。地元の有力な有権者を怒らせたら次はないのに。保守の議員は威張ったりしません。みんな身内だから。市長や知事や国会議員も一族から出したり、使用人の中から優秀な人を書生にして学資を出してやり、政治家にします。竹下元総理とかそういう人でしたよね。私の母の実家の中番頭さんもそう言う経緯で市長になった人です。
職員にパワハラしたら、家に帰って議員のパパやおじいちゃんやおじさんに言いつけられて、あっという間に悪評が広がったって事です。選挙を待たず降ろされることになります。
今も昔も官僚の出仕している官庁のような所は、様々な勢力の集まりで、敵味方入り乱れなのです。若い新入りの官僚も背後は凄くデカかったりします。
これから司馬懿は出仕する事になりますが、皆が彼を取り込もうと狙っていると考えて良いと思います。
出自だけでなく司馬家の息子達は全て優秀な事で有名で司馬八達と呼ばれました。八人の息子達の名前には皆達の字がふくまれていたからです。
司馬懿は仲達で特に優秀で名を知られていました。
三国機密では皇帝が実は司馬懿の弟分だったって事で、司馬懿は弟の為に力を尽くすことになるのですが、だんだん考えが違って来ます。
そこへ曹丕が絡んで来るわけですね!
五話からかな?早く出て来てね。
週一話って遅くない?
早く可愛い曹丕ちゃんを見たいよう。まだ少年と言っても良い若さだよね。
檀健次の当時の実年齢より若かったと思うんだけど、年々逆行して若返っている人なので、現在でもやれると思います。
司馬懿の若さにも戸惑っているのでそう言う年代なんだと早く慣れたいです。