長相思20話21話 哥哥と小夭、西炎国へ

従兄弟のソウゲンが継承権のある王位を手にするために、小夭とソウゲン哥哥は西炎国へ。

と言う事で、中弛みしかけの恋愛ストーリーが

第一話に戻って、女主①と男主①の話に。

ソウゲンの、王位を手に入れていずれは天下統一へ、の野望のストーリーも始まりました。

ソウゲンは小夭のコウレイ国第一王姫と言う地位が持つ力を手助けに大きく一歩踏み出しました。

 

俄然、面白くなってきましたね。

 

哥哥の天下取りの為なら小夭もソウゲン自身も自分に好意を寄せる男女も利用しまくりです。その為のコウレイ国第一王姫と言う身分や西炎国王王孫と言う身分も。

 

中身がまだまだオッサン寄りの小夭。

その合間にも恋愛ごっこも楽しみます。

習わなくとも女は女。

自分に好意を寄せる男とイチャイチャするのは楽しい。

自信喪失気味の塗山景に自ら口付けして誘いますが、まだ早いと額にキスで拒まれます。男としては同情のキスより本気のキスが欲しいところ。

塗山景も男としてのプライドがあるようです。

自分が主導権を握っている狐とのキスはかくも軽々しく出来るのに、

本命の蛇とのキスは重みが違って、全てを奪われそうで恐ろしくて出来ない。

自分が捨てるのは嫌で、相手には捨てさせる。

そう言う我儘なところがあるのが、恋愛です。

塗山景が、小夭の愛を欲しがって煩悶する姿が可愛い。

私も毎日、ワンコ相手に可愛いなと思い抱きついて鼻筋にキスします。

そんな程度だね。

 

塗山景も実家に帰りお祖母様に婚約破棄したいとついに言いました。

 

どんだけ、時間がかかっているんだ?

この間の小夭やソウゲンの行動力を考えると、本当にやる気あるんかい!と疑いますよね。

 

たっぷり15年かけるつもりのようです。

 

竜骨獄で誓いを立てさせられてから、小夭は身分を取り戻し、女に戻って、お披露目もすまし、ソウゲンと西炎国に里帰りして着々と王位を手にする手助けをしています。

 

一方、この優柔不断の狐は、ずるずると先送りしてやっと実家に帰って婆さんに婚約破棄したいと話しただけ。

婆さんには円満に解消出来るように時間をかけろと言いくるめられます。

仕事はテキパキと出来るのに肝心の一番大事な所でいつも判断を自分でしないで、人任せな人。

本当に私は嫌いなタイプです。

景を初めは弟として可愛がっていた仲の良かった兄が、拷問したりするほど憎み、なんで帰ってきたんだ、消えてしまえとまで言うのはちょっと酷いと思いますが、分からんでもない。

上っ面だけの人間で何の価値もないくせに!

と、その貴公子ぶったその上っ面を剥がしてやりたくなったのでしょう。

 

さて、その上っ面と言うべきか、仮面をいつも被っている相柳ですが、最後の最後にちらっと出てきて、全てを掻っ攫って行きました。

 

お披露目会で見たあの黒髪で素顔を晒した壮絶に色っぽい美男子。

 

ソウゲンが西炎国に置いてあった諜報機関のある妓楼(よくある設定)で、すれ違います。

遊び慣れたどこかの貴公子風ですね。

粋に妓女と戯れています。

まあね、永遠とも言える長い年月を生きてきた相柳ですから、ずっと軍にいたわけでもあるまい。

 

それに、美男子は誘わなくても女が寄ってきてしょうがないものです。特にプロの妓女などは、不細工な客の相手もしなければならないので、美男子が客でくると、取り合いになります。

美女もそうですが、美男子もそこに立ってほんの少し微笑むだけで、何の苦労もいらず心を奪う事ができます。

 

特に相柳は小夭の中でも一番の美男子。画像保存して宝物扱いですから。貴重な微笑んだ一枚もあります。

その相柳にそっくりな男が、女を夢中にさせる笑顔を振り撒きながら女の肩を抱き歩いている。

(いつも思うんだけど、相柳の登場シーンは特別に演出されてない?それとも檀健次の存在感や演技力のせいで、他の人とはまるで違い全てが彼のために存在するぐらいにみえてしまうのか?)

 

小夭の心は驚きでぎゅっとしてしまいます。

 

あれは、誰?

相柳じゃないの?

あんなに美しい顔が二つもある筈がない!

 

九つの顔があると言われているけど、仮面をつけているのは素顔でいたいから。

あれは、相柳に違いない!

 

なぜ、ここに?

 

と言うわけで、また次回をお楽しみにです。

本当にうまいところで切るよね。

でも、相柳のことは哥哥にもひた隠しなのね。敵同士って事があるからだろうけど。

言えないわよね。

哥哥も素顔を知ってるのか聞かないのね。小六と相柳は清水鎮で一番親そうだったのにね。

 

さて、今回久しぶりに西炎国王のお祖父様が出てきました。

孫達にも厳しいおじいちゃんです。

今回もソウゲンに国は自分で掴み取れと言います。自分がやる事も出来るが、それではすぐ奪われて王位を保つことはできない。

と、言います。

ソウゲンもそれはよく分かっていて、そのつもりだと言います。

一方、小夭は怖いものなしで、母のように国のために犠牲になりたく無いので、はっきりと嫌味を言い続けます。

コウレイ国の王姫でもあるので、結構強気ですね。ソウゲンも小夭は敵だらけの母国での命綱のようなものです。

そろそろ、おじいちゃん、死にそうだね。

しばらくは西炎国でのお話になりそうです。

 

さて、小夭は自分は狐と恋愛ごっこをしても、本命の相柳には許さないでしょうから、きっと。

次回は妓楼で見かけた男が相柳かどうか、何をしているのか問い詰めることでしょう。

 

私の男なのに!

私以外の女と!

 

防風意映も塗山候に激おこでしたからね。

来週がとても楽しみです。