曹丕、春の祭礼で王子服の兄の王越に敵討ちだと曹操の息子だからと喉を切られちゃった!
え、死なないよね?!
うん、死なない。魏の皇帝にならないといけないし。
頸動脈は切れてない。でも、気道や声帯は傷ついたよね。
夫婦で見ていて、曹丕が死なないと分かってるのに心配ちゃいました。
夫もその前に兄の敵を取ったりして、このまだまだ少年の曹丕が曹家の嫡子として凄く頑張っているので、肩入れして応援していたようです。
曹操が戦争で留守なので、総領息子として俺は頑張るみたいなところがさすが曹丕。
惣領息子は子供の頃からそういう躾をされており、家を代表して公の場に出て行き挨拶したり、行事に参加するので少年といえど、そういう場にいるのは当然かと思います。
この度、劉平が曹丕の命を救った事で曹操は皇帝に借りができ、クーデターの関与について追求は出来なくなりました。
もっとも、劉平は純粋に目の前で人が死ぬのを見過ごせなかったからですけど。
一方、皇后は自分に憧れているらしき曹丕を駒で使えるかどうか値踏み中です。
15歳の少年なんて、海千山千の皇后にしたら容易いもの。コロコロと手のひらで転がされます。
それにしても、人の妻に惹かれる性癖はやはり父親譲りなのかな。
曹操は人妻好きで有名でしたが、三国時代の英雄にとって、敵の妻は勝利の証のような物で、敵の妻が前夫より貴方の方が良いわと言ってくれたら、そこで完璧な勝利となるからかな。
それに敵の妻妾という事は、自分のライバルになる男の眼鏡にかなった美女であったり、名門の娘だったりするから、もうその敵の妻であった時点で選ばれて評価が高い物件な訳で、忙しい英雄にとっては保護するという目的と妻妾に付随している一族や家臣も一緒に手に入れる事ができる訳です。
徳川家康もその考え方で、多くの未亡人を側室にして子供も産ませました。
曹丕の妻の卞夫人はなんのメリットも無い身分の低い側室でしたが、美貌と才知に長けていて産んだ子供達は皆美しく優秀だったので、曹操は後に嫡妻扱いにします。これは子供のおかげですね。
だからこそ、曹丕が父の曹操の命もないのに出過ぎた真似をしたと折檻したわけです。
曹丕が殺した兄の殺害犯によると、兄の死にはもっと裏がありそうです。
前回、揚州の司馬家に帰ると司馬懿と一緒に宮城を出た劉平でしたが、やはり漢王室は家族なので見捨てる事ができない劉平はまた、皇后の元は帰りましたが、司馬懿も劉平を見捨てる事ができず、陰ながら支えることにして、都に帰ります。
史実では皇帝とのつながりは殆どなく、曹丕の参謀として歴史を動かして来たイメージの司馬懿です。
まだ、少年の曹丕にはさしたる興味もなさそうですね。今回、初めて見たぐらいでしょうか。
曹操の息子はこいつか?ぐらいかな。
曹操に仕えるのではなく、曹丕を選んだのはどのぐらいの段階で選んだのでしょう。
天下取りの夢を皇帝ではなく、曹操でもなく、曹丕に託した司馬懿の心の変遷をこれから見ていく事になるのでしょうね。
今は皇帝である劉平のものである司馬懿ですが、女だけでなく男も人のものが欲しい性癖が親子であるようです。
曹操も劉備の義兄弟である関羽に惚れて、何度も口説いてはにげられていますよね。
曹操も曹丕に司馬懿をものにできたら、お前を認めるみたいに唆したりしたのかな?
後継の息子には最高の参謀が必要なのを知っていたから。
まだ、お互いに何の意識もない司馬懿と曹丕のこれからの行く末を見守って行きたいです。
って、これ、恋愛物じゃ無いですよね?
とにかく、少年曹丕の造形を見事に演じている檀健次に👏です。顔立ちがやはり美しいし、貴公子ですよね。そして、乱世らしく、武芸も達者。
殺陣が素晴らしくて、本当に鍛錬して頑張ってる感じが出ています。
こういう史実が背景にある時代劇は、ワイヤーアクションが少なくてリアル感があって良いですね。檀健次の優しい顔立ちが武芸が達者なのに似合ってます。全日本剣道選手権大会とかで、何連覇もした方って面をとったら、優しい女顔が出てきて、こういう人が一番強いってまるでアニメや漫画の世界だわと思ったものです。
檀健次もこのタイプですよね。リアルアニメキャラ。本当に強そうに見えますもん。
古装劇で殺陣がどんどん派手になって行って、怪我が絶えない俳優さんがいますが、普段の所作とか行動を見ていると、そんなに運動神経はよく無い人なので、無理しているなと可哀想になります。無理して練習して危ない事をやらされている気がします。
檀健次みたいな運動神経抜群の人は何でも軽々と出来て、難しいことも軽々やってのけるから、また、本当に強く見えるんですよね。
でも出来ない人が練習してやっても一生懸命さが出てて、全然強そうには見えない上部だけのカッコ良さになるので、やめた方が良いと思います。
誰の事を言っているかわかる人にはわかると思うけど、怪我が多くて可哀想で、つい長々と言ってしまいました。